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2005/01/01

ウインナ・ワルツでセレブ気分?!

 あけましておめでとうございます!
 今年もよく食べ、よく笑い、箸を正しく持ち、
 情景の思い浮かぶ音楽づくりをめざします。

1.ニューイヤー・コンサートをちょこっとだけ見よう! 

 きょう元日夜はウイーン・フィルのニューイヤーコンサートの模様がTV放映されます。
 いま練習中のヘルメスベルガー「悪魔の踊り」と縁が深いので、ほんの数分でいいです、ぜひちょこっとだけ見てみてください。(NHK 教育 よる8:10~10:00、衛星第2 よる7:10~9:45)

〈みどころ〉
 ①ニューイヤーコンサート会場、観客の、昔のヨーロッパ社交界を思わせる豪華な雰囲気を見て、自分が演奏するときにその光景を頭の中に思い浮かべられるようにしてください。
 ②ウインナ・ワルツを聴いて、19世紀末独特の、華やかで、それでいてどこかはかなく、頽廃的な雰囲気を感じてください。「悪魔の踊り」中間部のワルツの参考になるはずです。

〈ウインナ・ワルツとは〉
 19世紀のウイーンで流行した3拍子のワルツ。「ワルツの父」と呼ばれるヨハン・シュトラウス1世、黄金時代を築き「ワルツ王」と呼ばれたヨハン・シュトラウス2世がその様式を完成させました。
 シュトラウス父子はワルツの他にも、2拍子のポルカ、行進曲などの小品、オペレッタと呼ばれるウィーン風喜歌劇の基礎を手がけました。
 吹奏楽では「ラデツキー行進曲」「ウイーンの森の物語」「喜歌劇『こうもり』序曲」がよく演奏されています。ここ数年吹奏楽の世界でさかんに演奏されているレハールの「メリー・ウィドウ」も19世紀末の雰囲気を色濃く残したオペレッタの名作です。

2.日本人は「ワルツが苦手?」

 日本人は3拍子が苦手、とよく言われます。騎馬民族であるヨーロッパ人が乗る馬は、早足(ギャロップ)のとき、「たったった、たったった♪」「ぱから、ぱから♪」と8分の3拍子や8分の6拍子のリズムで脚を運びます。でもわれわれ日本人は農耕民族ですので「ぱから、ぱから♪」のリズムに馴染みがありません。それが原因なのではと言われているのです。
 
3.ウインナ・ワルツは「2拍目」が勝負!

 ウイーン風のワルツ、「ウインナ・ワルツ」は普通のワルツとどう違うのでしょう?それは2拍目をやや前に(早く)ずらして、かつ長めに演奏するのが特徴です。「ぶん、ちゃっ、ちゃっ♪」と均等に拍を刻むのではなく、極端に言えば、「ず・ちゃーっ、ちゃ♪」といった感じでしょうか。
 あなたが素敵なドレスやタキシードを着て「社交界デビュー」、ワルツを踊るとします。1拍目でステップを踏み、2拍目でくるっとターン、3拍目で着地、ほら、2拍目のところで回転に必要なスピードと長さが生まれるでしょう?
 「悪魔の踊り」中間部にもワルツが登場します。1拍目の低音部は短く、2拍目の中音域の楽器群は早めにしっかり発音する、というウイーン風の演奏にわれわれもチャレンジしてみましょう。

〈まめちしき〉
【ヨーゼフ・ヘルメスベルガー】
 「悪魔の踊り」の作曲者。ウイーン・フィルの第5代コンサートマスターをつとめたヴァイオリニストでもある。
 「悪魔の踊り」は小澤征爾が振った2002年ニューイヤーで俄然注目を浴び、吹奏楽では少しずつコンクールやアンコンで広まりつつある注目曲であるし、それに今年は作曲者の生誕150周年という節目の年なので、今が旬なのだ。
【ウイーン・フィルハーモニー管弦楽団】
 オーストリアの首都ウイーンにあるウイーン国立歌劇場管弦楽団から選び抜かれたメンバーによる名門オーケストラ。厳しいオーディションで選ばれた楽団員は「フィルハーモニカー」と呼ばれ、非常に誇り高く、東洋人および女性の団員は一人もいない。このことが人種差別、男女差別と批判されることもあるが、ドイツ語圏の民族や音楽、楽団の伝統への誇りの表れでもある。
【ニューイヤー・コンサート】
 ウイーン市内にある楽友協会ホールで開かれ、指揮者は楽団員たちが指名する。2005年はニューヨーク・フィルの巨匠、ロリン・マゼールが振る。曲目はヨハン・シュトラウスのワルツ(『美しく青きドナウ』等)、ポルカ(『トリッチ・トラッチ・ポルカ』等)、行進曲(『ラデツキー行進曲』等)、オペレッタ(『こうもり序曲』等)を中心に演奏される。
【音楽の都ウイーン】→このページ右側のアルバム「音楽の都ウイーン」も見てね。
 外務省のホームページによると、オーストリアはアメリカの次に「国民一人あたりのカロリー摂取量が多い」国なのだそうだ。ウイーンと言えばカフェ、生クリームをたっぷり浮かべたウインナ・コーヒーに、ずっしりと重いチョコレートのケーキ「ザッハー・トルテ」(これにも生クリームが添えられて出てくる)、レストランでの食事は牛肉のカツレツ「ウインナー・シュニッツェル」。確かにカロリー高い、でも美味しいのだ。
 ウイーンっ子たちは昼はカフェでゆっくり過ごし、夜は町じゅうで開かれている大小のコンサートやオペレッタ、となんとも優雅な暮らし。オペラも日本よりはるかに安い料金で見られ、立見席では音楽学校の生徒が熱い視線をステージに向けている。

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